祖母山、サマン谷。
楽園の様な沢だと噂に聞くがいかほど。
尾平
朝4時、KとIKDと集合して、尾平の祖母山登山口へ。
駐車場で、今日の同行を約束している、SMと他二人と合流。今日は六人のパーティである。
入渓
吊り橋から入渓。

美しいナメの沢筋を快適に遡行する。

水の流れは、余程に美しく、水流が脛を打ち、跳ね、顔に飛沫が当たる度に、夏山の魅力を体現するかの様な体験に心が浮き足立つ。
ルート間違え
しばらくの間、快適に遡行を続けた時に、Kがなんとはなしにスマホで地図と現在地を確認した。
すると、どうやら我々パーティはサマン谷の出合いをとうに通過しているらしい事がわかった。
幸い直ぐ隣の尾根筋は登山道であった。我々は直ぐに登山道へ上がり、サマン谷の出合いまで引き返して、沢筋に復帰した。
サマン谷
先程までの快適なナメ沢とは違い、大きな岩が目立つ。攀じ登る様な楽しい遡行に、胸の高鳴りを覚える。
最初の滝

フリーでも行けるとは思ったが、同行者の助言に従いロープを出して確保する事にする。

私がトップで登り、立木で支点を取り、後続を引き上げる。皆、クライマーであるから簡単に登り、先へ進む。
フェルトでは……
進んだ先のサマン谷名物の釜が連続する場所でIKDが登るのに苦戦している。他の皆はスイスイと滞り無く登った、どうして?
フェルトである。
IKDだけフェルトソールだった。
数分間の格闘の末、どうにか登れたので、先へ進む。
滝
再び大きな滝が現れる。

IKDが滝の左岸のスラブを、私は滝横のクラックをフリーで越える。左岸のスラブの方が易しそうだったので、そちらで後続に中間者結びを等間隔に施したフィックスロープを出す。
皆、無事に登り、先へ進む。
深い釜と大きな木
続いて現れたのは大きな釜に大きな木が刺さっているような面白い滝だ。
巨人のお茶碗と箸を思わせる光景である。

滝の方へSMさんが取り付くが悪いとの事で、私は木を登る事にした。
木を登り、滝の落口に飛び移り、ロープを滝の流れに沿わせて下に流した。
KとIKDは木を登って来た。
ロープが滝を流れていく様を見たIKDが、まるで流し素麺の様だと言った。言い得て妙である。
後続を肩絡みで引き上げ、先へ進む。
ゴルジュ


いよいよ、ゴルジュ帯の始まりである。
泳ぎ、突っ張り、のオンパレードに、身体は冷えに喘ぐが、心は情熱を滾らせる。楽しすぎる。


名物のCSの手前で小休止を挟み、岩で暖を取る。寒いのだ。
私はCSを難なくフリーで越える事が出来たが、後続の様子次第では直ぐにロープを出せるようにスタンバイしておく事にした。
すると、後続が次々に落ちてドボンを繰り返すではないか。
私は少し先へ進んで、滝の落口付近でロープを肩絡みに下に流した。



スムーズに、とはいかなかったが、皆越事が出来て、先へ進む。
飽きない渓相



その後も極狭ゴルジュや、大滝など我々を飽きさせる事のない渓相に感動。
脱渓
堰堤で脱渓。

登山道で下山。
充実の山行。