YAMAORI

八ヶ岳主稜線全山縦走 -3日目-

こんにちは、YAMAORI管理人です。

紅葉時期には少し遅いかもしれませんが、八ヶ岳を縦走してきました。

観音平登山口から山に入って、蓼科牧場まで抜ける3泊4日の行程でのんびり歩きました。

3日目の朝

目が覚め、ツェルトの入り口を少し開けて外の様子を見てみると、昨晩、雨脚を強め私の隣人たちを狼狽えさせた雨は止んでいて、空の様子も穏やかで、優しそうな雲が薄くたなびいていた。

この場の空気も雨上がりの清かな朝を讃えるように凛としていて、今日はきっと良い日なると言う確信が心を満たした。

少し肌寒いので、ツェルトの中で出来る身支度は全てツェルトの中で。

湯を沸かし、尾西のドライカレーに注ぎ、待っている間に残りのお湯でインスタントコーヒーを作り、ドライカレーの出来上がりを待つ間にコーヒーを飲みながら、山に持って来た百人一首の文庫本を眺める。何と贅沢な朝か。

食事を終えて、寝床を片付け、ペグの跡などを消す様に少し地面を足でならす。掘った堀も埋める。人が寝た痕跡を出来るだけ残さない。と言う先輩に教わった事を愚直に行う。

全ての身支度を終え、整理してパッキングした形の整ったザックを背負い、腰、脇、胸と順々に締め具合を整える。

準備万端、未だ静かな早朝のテント場を出発する。

白砂新道看板

今日は昨日下ってきた道とは異なり、夏沢峠へは戻らず、根石岳と天狗岳の間の稜線に出る白砂新道を登る。

昨日よりも2〜3℃くらい寒い気がする。

白砂新道の大半は樹林帯で、下部は傾斜も緩く快適な沢沿いの歩きで、尾根筋に入ると傾斜が立ち始め、最後は森林限界を越えてちょっとしたガレ場になる。

白砂新道で見た霧氷

森林限界を超えたあたりで振り返ると、紅葉と霧氷が綺麗に境を作っていた。

まるで昨今の急流の様に急激に移り変わる季節を体現している様だ。

白砂新道を登り切って稜線へ出ると、昨日までの景色とはまるで異なる山の様子に少し驚いた。

根石岳付近

岩には霜が降り、看板には海老の尻尾が出来ている。登山道も所々に氷結箇所が見られる。昨日までは、山の風や枯れ木に晩秋に匂う冬の気配と言う物を仄かに感じるくらいであったが、今朝の山の様子は冬が確かな形となって訪れた様に思える。 根石岳山頂

昨日、行けなかった根石岳へ向かう。根石岳のピークを踏み、早々に来た道を戻り、縦走を再開する。

八ヶ岳の主稜線を繋げて歩くときっと面白くて素敵な経験が出来るだろうと息巻いてここまで来たが、昨日の荒ぶる風に行く手を阻まれ、繋げて歩く事は叶わなかった。特段の悔いや、後ろ向きな感情は湧かないが、少し残念に思う。 白砂新道分岐

白砂新道分岐まで戻り続いて、天狗岳を目指す。 東天狗岳付近

東天狗岳山頂

東天狗に着いた時に、突如として山頂がガスに包まれ、再び昨日の様な強風が身体へ吹き付ける。それでも昨日暴風程ではないが、風を顔に浴びる事に辟易としていた私は西天狗はスルーして、足早に中山峠へと下る。

ここでかなりの登山者とすれ違った。昨日までの閑散とした八ヶ岳とは一線を画す賑わいを不思議に思っていたが、何のことはない、今日は土曜日だった。そういう事か、と内心密かに納得した。

中山峠に着く頃には、かなり標高を下げたせいか風は止み、寒さも和らぎ快適であった。

にゅう分岐

中山峠から先はにゅうを経て、白駒池に至り、北八ヶ岳に入り、北横岳を抜けて双子池まで行く計画である。

にゅう付近の登山道

にゅう

にゅう

高見石、にゅう分岐

青苔荘野営場 白駒荘 にゅうの森

白駒池

麦草峠分岐 麦草峠

麦草峠

中小場

茶臼山 縞枯山 縞枯山荘

茶臼山と縞枯山

北横岳ヒュッテ

北横岳ヒュッテ

北横岳ヒュッテ

北横岳北峰 北横岳山頂

北横岳

北横岳

霧氷が美しい。 南八ヶ岳

歩いてきた南八ケ岳の峰々を見ると少し感慨深い。 亀甲池

双子池

双子池 双子池

双子池

たどり着いた。今夜の寝床である。

16時までのテント場の受付に15:58ギリギリで滑り込んだ。受付を済ませ、双子池周辺を歩き回りながら、平らで寝やすそうな素敵なあるfスポットを探す。もう直ぐ日が落ちるので悠長にはしていられない事は分かっているが、この波も無くゆったりとした池を眺めていると、心を急かすのが勿体ない気がして、つとめてのんびりする事にする。 双子池でツェルト泊

見つけた幕営適地に慣れた手付きで物の数分でツェルトを設営、中に潜り込んだ。直ぐにご飯にしなくても良いや、と思ってシュラフに潜り込み、背を丸め、四つ足の動物の様に腹を抱きかかえるように暖を取った。

温かい。このまま眠れるだろうけど、明日の事を考えると飲まず食わずと言う訳にはいくまい。

水を飲み、例の如くアルファ米を無心で食べる。味気のない味に涙が出そうになる。

腹が膨れ、シュラフに潜り込み、自分の身体を抱き締めるように温まると、程なくして私は深い眠りへ落ちたのであった。

今日も充実の山行であった。

投稿日:3/16/2026, 8:08:17 AM

更新日:3/16/2026, 8:08:17 AM

カテゴリー:登山記録