YAMAORI

八ヶ岳主稜線全山縦走 -1日目-

こんにちは、YAMAORI管理人です。

紅葉時期には少し遅いかもしれませんが、八ヶ岳を縦走してきました。

観音平登山口から山に入って、蓼科牧場まで抜ける3泊4日の行程でのんびり歩きました。

新宿より

新宿駅へ向かう道中、神田の某登山用品店の友人の顔を見に少し寄り道。

縦走が終わった後、合流して群馬の妙義山を登る約束をしているので、挨拶がてらに声をかける。

日によって情緒の上がり下がりが殆ど無い人間なので取っつきやすくて有り難い友人である。

積もる話もあるが時間にゆとりがある訳では無いので早々に別れ、店を出た。

かいじに乗って甲府へ、甲府の某登山用品店にてガス缶を調達。

電車で石和温泉まで戻り、某安宿に宿泊、駅から宿までの道中に大きなスーパーがあったので夕食と地酒を買った。

宿にて、装備の最終確認をちゃっちゃと済ませて、飯を食い、酒をあおる。

今回の山行は、久し振りの一人きりの旅なので、酒がやけに沁みる。

明朝はそれほど早い時間に出る必要もないので、夜半に美味い飯と美味い酒を心ゆくまで堪能。腹をめいいっぱい膨らませる。

明日からは感情を殺し無心で食すアルファ米との格闘が始まるのだ。

心地よい眠気が瞼を落とし始めたので就寝。

明朝、小淵沢駅へ

学生服やスーツに囲まれていると、なんだろう、自分が世の中から弾き出されている異質な者の様な感じがする。

気持ちが落ち着かない電車を小淵沢駅で下車すると見事な山の景観に見惚れる。

駅舎を出ると、丁度よいタイミングでタクシーが1台駅に着車し、運良く乗り込む事が出来た。

タクシーの運転手さんが一言、観音平ですか? と聞いてきたので、はいと頷き、車は走り出した。異端者が歓迎されているような気がして、嬉しかった。

駐車場は車が何台も停まっていて、編笠山の賑わいを示唆している様だった。 観音平登山口

登山開始

登山口から押手川分岐まではなだらかな登りが続く明るい樹林帯の歩き。

道標

編笠山登山道の雲海から見える富士山

途中の雲海と呼ばれる場所から富士山がよく見える。

雲が不穏である。天気の崩れを予兆させる雲がいくつか見られる。

少しの不安を抱えつつ、美しい森に癒されながら編笠山へと歩みを進める。陽の光がよく入ってきて、豊かな森だ。時折見ゆる一点物の紅葉も良い。

編笠山登山道の道標

押手川の標識

押手川分岐では編笠山の斜面を巻いて青年小屋へ至る道と、編笠山山頂へ至る道とで道を分ける。勿論、編笠山山頂を目指す。

押手川は、昔、登山者が水を求め地を手で押して水を得た事から、名付けられている。実際、雨の多い時には染み出しの水が小さな流れを作っているらしい。

南アルプス

分岐を過ぎてからはぐんぐんと高度を稼ぐ。道中振り返ると南アルプスの峰々の雄々しい姿を視界に捉える事が出来る。

編笠山登山道の励まし看板

編笠山山頂(2524m)

編笠山山頂直下

編笠山山頂標識

編笠山山頂標識

山頂直下のガレ場の急登を登ると、壮観のパノラマを堪能出来る編笠山山頂へ到着。

編笠山山頂から望む富士山

幾人かの登山者が既に休憩している。各々お気に入りの腰掛け岩を見つけて腰を掛け景色をゆっくりと眺めているようだ。

編笠山からはこれから進む予定の八ヶ岳連峰の峰々がすっきりと見渡せる。

編笠山山頂から望む八ヶ岳連峰全容

これからあの山々を歩くのだと思うと、胸の高鳴りを抑えられない。

しばらく景観を堪能した後は、編笠山を青年小屋の方へ下る。来た道ではなく、進行方向に下山する。街の方へ戻るのでは無く、更に山深い方へ進む為に登った一座を下る。この瞬間が縦走の楽しみの一つだと私は思う。

青年小屋

編笠山の青年小屋側の斜面から見える富士山

青年小屋の道標

青年小屋

大きな岩が続くガレ場を下ると、青年小屋に到着。

編笠山を青年小屋に下る途中に見える権現岳

下ってきている途中ずっと可愛らしい青い屋根がずっと見えていて、どこか安心感を感じていた。

赤ちょうちんが素敵。

遠い飲み屋として有名で、日本酒も多くの銘柄を置いているらしいので今度はゆっくりこの小屋だけを目当てに来たい。

テント場の受付を済ませ、幕営。

青年小屋のテント場

青年小屋のテント場

ツェルトの中

今回も例の如くツェルトである。荷物を軽く出来るし、フレームも無く、立てるのにストックを流用出来て一石二鳥なのでコンパクトで良い。緊急用にも持っておいて損は無いし、全登山者に携行を是非お勧めする。

乙女の水

青年小屋から少し歩いたところに水場がある。

原生林からコンコンと湧き出る、美しい水を頂く。

夕暮れ時に少し散策する。

青年小屋付近から見える夕焼けの富士山

夕空に浮かぶ富士山が胸を打つ程に恐ろしく美しい。

ゆったりとした時間が流れている。自分との対話を楽しみながら、空を眺めたり、本当に編笠の様な山容の編笠山を眺めたりしてこの夜であり夜では無い、夕であり夕では無い贅沢な時間を堪能する。もしも会いたい故人が居るのならきっとこの瞬間に会えるのだろう、なんて考えながら、寝床に戻った。

夕食を取る。アルファ米とフリーズドライの味噌汁を頂いた。1日目は良いのだ、1日目は。美味しい。空きっ腹には何でも美味しい。腹を満たしシュラフに潜り込む。

充実の初日であった。

投稿日:3/16/2026, 6:48:11 AM

更新日:3/16/2026, 6:48:11 AM

カテゴリー:登山記録